「ヴァルハラで会おう。」
「ヴァルハラ」というのは、「戦死者の霊が招かれるゲルマン神話の最高神ヴォーダン(オーディン)の君臨する殿堂。戦場の空を飛び戦死者を選びヴァルハラへ導くのがヴォーダンの侍女ヴァルキューレ」(文献訳注p124)ということで、少佐のこのセリフ(5巻第7話 p135)も単純に「あの世で会おう」ぐらいのニュアンスで捉えていました。
ところがゲルマン民族は、「途方もない数の戦士たちがヴァルハラに一緒に集められている、と信じている。開闢以来、戦いに倒れたすべてのものが、ヴァルハラへ行く。彼らの数は絶えず増大するが、それは戦いが止まないからである。かれらはヴァルハラに現れて、牛飲馬食する。食物と飲物は永遠に新しく補充される。毎朝、彼らは武器を手にして、戦いに行く。かれらは互いに練習試合をして殺しあうが、再び起き上がる。それは決して現実の死ではない。かれらは800人ずつ一列になってヴァルハラに戻ってくる。」(文献p49)のだそうで、このイメージを、ミレニアムのメンバーも共有しているとするなら、あの世にいっても殺し合いする気満々というニュアンスがさらにくわわってくることになります。
6巻第4話で、「地獄に行っても殺しまくるぞー」といってたイスカリオテと「ヴァルハラ」のミレニアム。敵同士ではありますが実は根っこのところは似たり寄ったりだということでしょうか。
ちなみにヴァルハラ神殿なるものが実在しますが、こちらはナチスドイツに対するレジスタンスのメンバーもまつられて(?)いるので、少佐たちはここにおさまりたいとは、多分思ってなかったでしょうね(苦笑)
(更新)コチラとコチラにメモ追記。
(ログ置き場の方には後日追記します)