ロンドンでインテグラを挟んで、吸血鬼とイスカリオテが大乱闘しているちょうどそのころ、ドーバーの対岸、フランス・アミアンにてマクスウェルうたた寝中。
よだれってます。
かぶっていた新聞のみだしは「LONDON CONFLAYRATION!」となっていますが、これはおそらく「LONDON CONFLAGRATION!」(ロンドン大火災)のあやまりでしょう。
それにしても、マクスウェルまさに「対岸の火事」でよしとすればいいものを、火事場に乗り込む気満々です(苦笑)
(このころのアメリカ・ホワイトハウスの状況の報告もなされますが、ここで4巻第7話ー2でふれた、ミレニアムの戦力の一部北米への投入の意味が明かされる仕組みになっております。)
ここに、3000人を超す御衣装がまるでKKKなヤツらが大集結。
同時にマクスウェルは大司教Archiepiscopusに昇進、彼の元、第9次十字軍を編成、熱狂的再征服(レコンキスタ)発動されます。
ちなみに13世紀にすでに十字軍は9回目を迎えているのですが、今回の十字軍はその延長線上ということなのかは、ナゾ(苦笑)
また、レコンキスタReconquistaは、718年の開始から1492年グラナダ陥落までに行われたキリスト教国によるイベリア半島の再征服活動の総称で、日本語で国土回復運動、国土回復戦争、再征服運動などと訳されるコトを考えると「熱狂的再征服」というのはかなり過激な表現です。
いままでは第13課局長として、あくまで影の存在だったマクスウェル、いささか舞い上がっております。
そこに前髪パッツン眼鏡クンが登場。
「なつかしいにおい」に誘われるように、イーグル(アドラー)をゆっくり動かしてアーカードがロンドンに向かっていることが明らかに!!
でもやっぱりこのオフェンス腰重っ!!!
「インテグラが大変な目にあっていると言うのに、キメ顔作ってる場合じゃないだろう!!」とか突っ込みたくもなりますよ(笑)
この状況を受けてもなお、ひるむことなく、かえって「アーカードもまとめて始末してやる」とばかりに、眼鏡クンを残して十字軍は進撃開始するのですが、ヴァチカンの国旗のマークを掲げているということは、国家としての武力行使であることを公に認めているということで、あらためてびっくり。
(余談ですが眼鏡クンのセリフにでてくる「キリング・フィールド」はポルポト政権下のカンボジアで虐殺が繰り広げられた刑場のことであります。)
そしておなじころ、ゾーリンもヘルシング本部へ向けて進撃!というところで次回乞うご期待!!
(20110215追記)
バチカンはカトリックの総本山として11億人を超すと言われる信者のボスではありますが、国としてのバチカンは、2008年のデータでは国民およそ800人。自国の軍隊も持ってません。警察、裁判もムッソリーニ以来イタリア頼みです。
(しかも2005年のデータでは国民のうちに聖職者、一般職員のほかに、スイス衛兵が100人くらいカウントされてます)
3000人の兵の投入がいかに大きいかがよくわかります。