すっかり化け物神父です。
4巻第3話では、あんなにひしゃげていても、眼鏡ちゃんと拾っていたアンデルセンでしたが、もうアンデルセンの人格が失われた事を象徴してか、今回は眼鏡を完全に踏みつぶしています。
そして、扉絵。ちびマクスウェルと、チビハインケルとチビ由美江が、アンデルセン神父の元に集まってます。
こういう時期を経ているからこそ、由美江の「神父様!!」のセリフなんだろうなぁ…
ちなみに、p160~163の見開きは十字架を掲げる化け物と、逆さ十字を掲げる化け物が左右に配されていて、象徴的で見応えも充分。
その頃ロンドン上空では、 (おそらく砂糖アリアリの)鉄十字印のKaffee Milchi(コーヒーミルク)を飲みながら、ムッシャムッシャとお食事中の少佐に、最後の大隊が壊滅しつつある状況が次々と報告されています。
空では飛行船大炎上。(ここで登場する飛行船の名前、アルトゥール・ザイス インクヴァルトや、アルフレート ローゼンベルクはいずれもヒトラー内閣閣僚の名前です。)地上部隊もズタボロです。
ブリップというのは、モニターに「ここですよ~」所在を示す、ぴかぴかひかる光の点のマークの事なのですが、そのブリップも次々と消えて、司令部大混乱です。
すでに戦争とは言えない状況にあって、国家社会主義ドイツ労働者党党歌、ホルスト・ヴェッセルの歌*の3番を口ずさみ、少佐が、さらに燃えさしもかき集めて炉にくべる様な支持を出したところで、もとドイツ海軍の艦長の堪忍袋の緒がいよいよキレます。
これに対して、少佐は処断をくだすのですが、ドク、少佐を甘やかしすぎ!!(笑)
ただ銃を渡すのに、びっくりリモコン(勝手に命名)で少佐の椅子の肘掛けから、ハート付きの「うィ~ン」って!!(爆)
しかもこのリモコン、よくみると泣かせる多機能です。GUNDAMやらHOLEやらLDやら…
ともかく少佐は艦長に向けて発砲するのですが、これが全く当たらないのは、後の伏線。結局はSSに始末を付けてもらってます。
「何者かを打ち倒しに来た者は 何者かに打ち倒されなければならぬ」という少佐の言葉も、これからの展開をほのめかしています。
いずれにせよ、それもこれも少佐の計画通り。
大尉と執事のコマを動かすときがいよいよ迫っている…というところで、次回へつづく…
*いつもお世話になっている、こちらのサイトさまで聞く事も出来ます。