ついにアーカードの眼前にアンデルセンがたちます。
この瞬間、アーカードは心からアンデルセンに惚れていたと思うのですよ!!それにしても何かこのへん見ていると、アーカードが「今週のかぐや姫」に見えてきました(古っ!!)
そして神父様、いよいよ「切り札」をとりだします。
最初「なにかしら♪」的に笑みを浮かべていたアーカードですが、切り札の正体「エレナの聖釘」を見てむっとしてます。
ちなみにここで聖遺物として上げられている品々ですが、まず、エレナの聖釘は、キリストが磔刑のときに両手両足に打ち込まれた釘。
ロンギヌスの槍は、キリストが磔にされてから、死んだかどうか確かめるために突いた槍のこと。
聖骸布は、キリストの死体を十字架からおろしてからくるんだ布。
聖杯は最後の晩餐の時に使ったとされる杯。
どれもこれも真贋はともかく、キリスト教ではお宝中のお宝。特にここで名前があがっている品々のうち、聖杯以外は、キリストの血が付いているとされています。ただし信者でなければ、犬山市の桃太郎神社の鬼の金棒と大差ないかも…
アンデルセンが釘を自らの胸に振るおうとするのを、アーカードは「神の化け物になる気か」と必死にとめようとします。
「俺たちの闘争を彼岸の彼方へ追いやるつもりか」というセリフも泣かせます。
そしてとどめに「俺の様な化け物は 人間でいる事にいられなかった弱い化け物は 人間に倒されなければならないんだ!!」と、ここまで、心情を吐露するのですが、アンデルセンの決心は揺るぐことなく、(ここの神父のセリフも本当に痛々しいです。)人間である事を捨て、聖釘を胸につきたて、神の道具と成り果てる事を選択します。
アーカードはこれに大いに怒るわけですが、あっというまに腕と首を落とされます。
いきなりの神父クラスチェンジか!?
間髪入れずに、アーカードもアンデルセンの頭を撃ち砕くのですが、その戦いの凄まじさに、さしものイスカリオテの面々も、目が点です。
しかもふっとんだアンデルセンの頭から茨がにょきにょき!!
ハインケルが思わず「あなたは一体何になったのですか!!」と言う気持ち、よくわかります。これに答えて、アーカードはアーカードと同様アンデルセンも「人でなし」となったがゆえに、滅ぼすには心臓をつぶすしか無いとのたまうのであります。
…ということで「人対人でなしの戦い」から、「化け物同士のタマの取り合いならぬ、心の臓の取り合い」へと、状況は展開していきます。
それにしても「And the soldiers twisted a crown of thorns…(そして兵たちは茨で王冠を編み…)」という聖書の文句のつぶやきは誰のものだったのでしょう?
アンデルセンはすでに「人でなし」ですし、アーカードだとすると吹き出しの形がヘン。
イスカリオテのメンバーの一人なのでしょうか?