円卓会議室で踏ん張るディフェンスいよいよピンチです。
弾も尽き、死傷者多数。メンバーも弱音吐きまくりの中、それでもセラスを信じて踏ん張る隊長でしたが、対戦車用の火器であるパンツァーファウストをうちこまれて、ベルナドットさんも負傷、副長も絶命。
いよいよ追いつめられます。
ちなみに副長とベルナドットさんの会話に登場する「ウガンダ・ジャン・グ・ワイデ 飛行場右翼陣地」ですが、おそらく3巻第一話の扉絵がまさにそのときのベルナドットさん。1992年の激戦で眼帯をつけるようになったということでしょうか。
そうはいってもゾーリン側も、いよいよ最後のパンツァーファウストを残すのみということで、こちらも大きい火器はすでに底をついた様子。
それでもとどめの一発を打ち込もうとしたその時、後方からの直接火砲支援で吸血鬼SSが大打撃を受けます。
(もう少佐の「強攻するな」の命令もどこかに吹っ飛んでます。)
「ガンタンクか、ガンキャノンか??」と思ったら、歯を食いしばって、ものすごい形相でセラス登場。
p40で腹からボタボタ血を流しながら、「畜生」といいながらのベルナドットさんのセリフはホント「心底」という感じが出ていてよいです。
それでなくても「残っているのはあんただけよ!!」というときのセラスは、めちゃめちゃ一途で、読んでいるこっちも惚れ直しますよ。
そしてその言葉通り、セラスも弾切れ。
いよいよ、ゾーリン対セラスの一騎打ち、大将戦に突入となります。
ゾーリンは第1話、第2話でB棟のメガネさんに対して繰り出した技、つまり巨大化のときのような、まるっきりの幻覚ではなくて、相手の過去や記憶を再現するという技を繰り出してきます。
ここではセラスの婦警時代以前、孤児院時代のシーンが描かれるわけですが…とにかく、ちびセラスの顔が暗い!!
そして父親が警察官であったことから、セラスもその道を選択したらしいことがほのめかされます。
そしてさらに記憶はさかのぼって、「あの日あの時」へ…というところでひとまずおしまい。
吸血鬼になってからはアーカードと対置して、どうしてもお笑い担当的な側面が目立っていましたが、3巻第1話でアーカードにして「見かけや表面上なんぞよりずいぶんとおもしろい女だ」といわしめたセラス。
その理由の一端が次回いよいよ明かされます…おろろ〜ん(泣)