男の子が学校で「人殺しの子供」と言われて、泣いて家に帰ってくるシーン。ベルナドットさんのおこちゃまだった頃の回想シーンです。
小僧の頃から鼻にペタリしてます♪
ベルナドット家(?)は、8代前からの傭兵の家だというのですから、すごいです。
戦いには普通「目的」とか「大義」とかがあるわけですが、これについてじいちゃんの「別に銃を取らんでも何とかなるんじゃねえの と思う」「つうか銃を取ることにそういう意味なんか必要なのか?」と言うセリフは圧巻。
だいたい、いじめられた孫に「ウチの家系は割とそーいうホントに人間のクズの家系なんだ 悪いが学校でいじめられても仕方ないかもなー」なんていってのけるじいちゃんそうそういませんよ!!!
じいちゃんの話は、当時のベルナドットくんにはショックだったようですが、扉絵のように、後年しっかり同じ道をベルナドット隊長も歩んでいるわけですから、血は争えないと言うことです。
そしてこのHELLSINGの登場人物のうち、とくに英国およびヘルシング機関サイドのメンバーの多くが、実はこの家系・家業といった「血を受け継ぐもの」と言う共通点を持たされているところは、個人的にはちょっと注目したいトコロ。
さて前回のツェッペリンⅡ撃墜により、ゾーリン隊は残存兵員42名、重火器も失う大打撃を被ったものの、やる気満々。少佐の強攻するなと言う命令(5巻9話)も無視して、いよいよ白兵戦を挑んできます。
ここでセラスはいったん退いて装備変更。かわって傭兵(ギース)が作戦を展開します。
ですがこれまでにも作中アーカードやアーサーに繰り返し説明されてきたように、夜間に吸血鬼と正面から近接戦闘を挑むのはあまりに不利。そのことはベルナドットさんも重々承知しているので「仕掛け」を準備していたわけです。
ベルナドットさんかっこいいです♪
ところで普通「地雷」ときくと、地面に埋めてあって踏むとドカン!!と言うイメージなのですが、今回の作戦で使用しているクレイモア地雷は曲がった弁当箱のような形をしていてそった方を敵に向けて地上に設置。リモコンなどで起爆すると60度の範囲に700もの鉄球が飛び出すと言う物騒なシロモノです。
しかも法儀礼済みボールベアリングをつかった対吸血鬼仕様ですから、かなり強力。さすがのゾーリン隊も出ばなをくじかれたところで、次回!!
(20110209追記)p149の「地雷源」はおそらく「地雷原」のまちがい。