(昨日の補足…今回の記事の内容はウィキさんにお世話になりっぱなしなので、あしからず)
p178で発射された変な物体。飛行機のようなミサイルのようなやつですが、これは作中で「V1改」とよばれているもので、その名前と形からみて第二次世界大戦でドイツ空軍がロンドンに撃ち込んだ巡航ミサイルの始祖、「V1」がモデルと思われます。
ちなみにV1はVergeltungswaffe 1(報復兵器1号)の略。
パルスジェットエンジン(機体の上についてる筒)搭載していて、名前の割にはのろいし、命中率も低いし、兵器としてはイマイチな性能だったのですが、音がとにかくおっかなかったらしいです。
普通、巡航ミサイルというとジェットエンジンなので「キーン」という音なのですが、パルスジェットは「ブブブブブ」というか「ブー」といった、ハチの羽音のような音。(私はコチラで音を聞いてみました)
ところがp178をみると「キィィィィーン」というオノマトペ。
V1改の「改」の字は、「エンジンをジェットエンジンにした」ということなのかもしれません。
続いて発射したV2改、こちらは作中直接姿を拝めませんがおそらく、世界初の弾道ミサイルであるV2(Vergeltungswaffe 2 報復兵器2号)がモデル。V2が発射台をかねた車で移動、発射していたのに対し、V2改は飛行船から打ち出すよう改良が加えられているのでしょうか…
それにしてもV1の姿そのままのミサイルV1改でロンドンに大打撃…つづいてV2改発射って…大戦当時の彼らの夢を現実にしている感があります。
まさに「万願成就の夜」の幕開けにふさわしい…
それにしても少佐(=ヒラコー)凝りまくりですね、ホント…苦笑