宮内庁書陵部蔵や、国会図書館蔵の絵巻に現代語訳を添えた『本物の絵巻を現代語で読む 竹取物語絵巻』(樺島忠夫・杉本まゆ子解説 勉誠出版 2003)についての個人的メモ。
「現代語訳は、岩波日本古典文学大系『竹取物語 伊勢物語 大和物語』によった。」…と巻頭の解説にはあるものの、少なくとも、うかんるりのくだりの、主語が問題の部分については問うのも名乗るのも女が主語となっているうえに、この2つのパートを一つのかぎカッコでくくっている。これは日本古典文学大系の解釈とは、大きくことなっていて、いささか問題があると思う。
あくまで樺島の名前での現代語訳であり、参考文献として日本古典文学大系をあげるべきではないのか?
引用・参考文献としてのあげ方としても、きちんとしていないし、さらりと読む分にはこれで十分かもしれないけれど、ちょっと文献としては、おすすめしかねる。
ところで、本日のイラストはまたまた夏野菜。トマトです。
夏のトマトは本当においしいですよね。というわけでちょっと偉そうなトマトを描いてみました。
もしよろしければお持ち帰り下さいませ。