そして、やっぱり最後まで満月。

「アーカードの棺にあの文句の血文字が~!!」と思ったらアイツが帰ってきた~っ!!!

そして帰ってくるなり寝室侵入、まさに「いただいちゃいまぁ~す♪」というその瞬間、インテグラ条件反射で銃撃!!

さらにこの期に及んで何故かのパンもろでセラス乱入!!


三者30年ぶりの再開と相成ります。


どうしてアーカードか戻ってこれたのか。

アーカードによると、喰いも喰ったり、自分の中の(報告にもあったイギリスの犠牲者といい勝負の)342万4867の命を1匹以外全て殺し尽くしたからだ…ということらしいのですが、どうやらシュレディンガーの命だけ残すことで、アーカードがシュレディンガー化し、自分を認識可能にしたことで戻ってこれたとのこと。

そして、自分の意志でここに戻ってきたというわけで、「そんなにインテグラとセラスの元に戻りたかったのね~」というちょっとめろり~な旦那の心情が白状されております(笑)


それにしてもシュレディンガー以外にもいざという時に備えて、少しは、命残しておいても、自己認識十分可能だったんじゃないか…と思わんでもないですが、これはアレですよ。

彼女を自分の部屋に初ご招待の前の「大掃除」みたいなものではないかとっ!!!


もしもあの時、インテグラ吸っちゃってたら、それこそ2人と1匹のスウィートホーム状態だったわけですから!


そういえば9巻第2話でアンデルセンに「膨大な私の過去を膨大な私の未来が粉砕するまで」生きなくてはならないのだと語っていたアーカードですが、この大掃除が過去の粉砕であり、これから先は、未来を求めていくということなのかもしれません。


「自分の意志で存在し、未来を信じ求めていく…」口にすると何とも面映いですが、「自分の意志で存在する」というのは少佐による人間の定義。そして「未来を信じ求めていく」というのは実は、管理人の思うところのブラム・ストーカー版のテーマであり、人間の定義です。

繰り返しになりますが、この両者の人間観を合わせた「自分の意志で存在し、未来を信じ求めていくのが人間だ」というのがこの HELLSINGのテーマなのかもしれません。


そして帰ってきたアーカードは、実はちょびっと人間を取り戻したのかも…なんて思っていたところに「もう腹ぺこだ」なんですけどね(苦笑)


アーカードのおねだりに、

「私はもうおばあちゃんだぞ」って、昔と変わらぬアーカードの姿を前にして、インテグラが自らの老いを気にする辺り、女心ですよね~♪

これに対して旦那「それがいい」って!!!(轟沈)


最後、インテグラ自らの指をかじってその血を旦那にあたえ、あらためて「おかえり伯爵」「ただいま伯爵」の今更ながらのラブぅなやり取りの後に、ついにHELLSING終幕!!!!!



…というわけで、ついについに管理人の「ひとりHELLSING祭り」もようやく一区切りつきました。

今までいろいろと書き散らしてきましたが、下調べなど不十分なところも多々あるなど、至らぬところだらけだったにもかかわらず、最後までお付き合い下さったみなさま、本当にありがとうございました。


またぽちぽちとHELLSING関連記事は、ログ置き場「くましょこ」に移動して、イラストものろのろ差し替えていければと思っております…

 

HELLSING10巻第10話 −2

11/06/20


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