(今回はいつもにもまして資料調査は手抜きです〜)
飛行船内司令室にて、少佐とってもご機嫌です。
若ウォルターさんに「バーホーデンのココアを良く練って持って来い ミルクと砂糖アリアリで」なんて命じております。
「バーホーデン」はたぶん「バンホーテンVAN HOUTEN」のこと。でも「ミルクと砂糖アリアリ」という言い回しはコーヒーにだけ使うものだと思ってましたよ(笑)
そんな少佐の足下では、オペレーターの報告でノルラント小隊*も、ビュルガーブロイケラー**も、もはや絶望的な状況であることはあきらかです。
ロンドンも十字軍も、そして最後の大隊も滅びつつあるこの状況は、当然のことながら少佐には予想されたことだったようです。(最後の大隊の脆弱性についての管理人の私見についてはコチラを参照)
というかむしろ、破壊の限りを尽くし、山と死体を積み上げたこの死都に少佐とアーカードがいるというこの状況こそが、少佐自身が目論んでいたことであることが明かされます。
一方地上では、アンデルセン神父かなりの大ダメージですが、決してあきらめません。
「おまえは犬か?それとも人間か?」というアーカードの問いかけは3巻第3話のホテル・リオ戦(このときは「いぬ」は「走狗」と表記)の繰り返しですし、これに対するアンデルセンの答え、「まだ腕がちぎれただけじゃねえか」や「早く(ハリー)! 早く(ハリー)!!」は、2巻第4話のルーク・バレンタイン戦(このときは足が2本でしたけど…汗)を踏まえているのはいうまでもありません。
さらに絶体絶命のピンチにもかかわらず、「かかって来い」といって戦意を失わないその姿勢は、アンデルセンを大喜びさせた6巻第3話のインテグラの姿そのままです。
「人間とはいかなるものか?」
「アーカードが賞賛する「人間」とは…?」という問いのヒントはこの辺にあります。
…にしてもリジェネレーションまで出来て、銃剣は無尽蔵に出せて、腕がちぎれても戦って、中国の春節の爆竹みたいに、物凄い技まで繰り出して、…アンデルセン神父を人間のカテゴリーに入れるのは、その他大勢にしてみれば、あまりにハードルキツいですよね(苦笑)
弱いところもあるのが人間だと思うですが、そんなもの「人でなし」の眼中にはないんでしょうね…汗
そしてこの戦いをじっと見つめるセラス…何か学習しとるんだろうか…?
*ノルラント小隊
第2次大戦中に実在したSS師団に「ノルラント」という名前のものがあるようです。(手元に資料が無いためコチラのお世話になりました。)
**ビュルガーブロイケラーBürgerbräukeller
コチラはヒトラーの暗殺計画があったことで有名な、ミュンヘンにあったビアホールの名前。
ビアホールとは言え、さすがビールの国だけあって、かなり広いホールで、単なる飲み屋ではなくて、政治集会の場でもありました。
詳しくはウィキ参照。
(おまけ)
昨日コチラでもかいていたTシャツコンペ。今朝結果発表がありまして、見事落選してました〜。そこで仕立て直して、現在デザイン申請中。
販売までしばらくお待ち下さい。
ちなみにおなおししたものは、ポートフォリオの「がらくた」フォルダーでも見れます。
使いまわし感アリアリ(笑)ですが、よろしければお立ち寄り下さいませ。