いよいよ、アーカードVSアンデルセンの因縁の対決です。
この二人の対決を前に、アーカードの心情を反映してか、死の河もひとときその流れを止めています。
そしていよいよ戦闘開始となるわけですが、その激しいコト激しいコト…
「殺してみせろ!!」だの「愛しき御敵よ!!」って、ヒゲ旦那めちゃめちゃうれしそうです。
いうまでもないことですが、ここでいう「500年前のように!!」はヴラド3世として殺された時のこと、「100年前のように!!」は、ドラキュラ伯爵としてヴァン・ヘルシングに殺されたときのことをさしています。
これに対して「語るに及ばず!!」というアンデルセンの返答を聞いたときのヒゲ旦那がまた、極上スマイルですよ(笑)
ここで、アンデルセンのバヨネット乱れ撃ちに対して、ヒゲ旦那はアーカードにもどってしまいます。
(ヒゲ旦那もっと見たかった!!)
そしてジャッカルが火を噴くわけですが、考えてみれば、2巻第1話で手に入れて「アンデルセンすらも倒しきれるだろう」なんていわれていたジャッカルですが、2巻第6話でも、4巻第3話でもアンデルセンに対してジャッカルを構えはしても、いずれも闘争の空気をそぐ名人(?)セラスのおかげで、発砲には至っていなかったわけで、ここにきてようやくジャッカルの真の力が発揮されたと言えます。
まさに「パーフェクトだ ウォルター」。
剣対剣のときは、剛対剛という風情の戦いでしたが、ここにきてアーカードの動きにしなやかさが出てきます。「あれれ?」と思ってたらアーカードが後退、そして再び死の河が前に動き出します。
さらにさっきまでアーカードとアンデルセンの対決を見守るようにしていたはずのトバルカインとリップヴァーンのW攻撃で神父様かなりのダメージ。
ヒゲフォルムの時には「この心臓に銃剣を突き立ててみせろ!!」なんていっていた、その舌の根も乾かぬうちに、なんだかアーカードフォルムになると、旦那ちょっとひきょう者?(苦笑)
「倒すんだろ?勝機はいくらだ 千に一つか 万に一つか 億か 兆か それとも京か」と挑発するアーカードに対して、「それが那由他の彼方でも俺には充分に過ぎる!!」と答えるアンデルセン。
那由他は不可思議の一つ手前の単位。とにかくそのぐらい可能性が低くても、自分には充分だといっているわけで、アンデルセンはまさに、アーカードの大好物(?)、あきらめを拒絶した「人間」だ!!…というところでひとまずおしまい。