(昨日のつづき)
<カラトラバ・ラ・ヌエバ騎士団>
これはおそらく12世紀に設立されたスペインの騎士団、カラトラバ騎士団Orden de Calatravaのこと。
テンプル騎士団が放棄したカラトラバ要塞を引き継ぎ、後にカラトラバ・ラ・ヌエバ城に本拠地を構え、レコンキスタにおいて名を馳せ、グラナダ陥落(1492年)まで存続したそうです。
当初紋章はなかったらしいのですが、14世紀末に赤い十字を取り入れ、のちにフラ・ダ・リ(百合紋)の葉が茎に触れるほど反り返り「マリア」を象徴するM字形に変化してクロス・フローリーのようなこんなカンジの紋章をつかうようになったんだそうです。
ちなみに団長さんはとんがり頭巾なのかよくわかりませんが、顔の部分のデザインは13世紀頃のグレートヘルムそのもの。小さく十字架がついてますが、騎士団の紋章とは全然似てませんね〜。
グレートヘルムはひっくりがえしたバケツみたいな形で頭を完全に覆うもの。重量は7〜9kgにもなるとんでもないシロモノです。
でも第9次十字軍全体にいえることですがマントの下、足回りなどほかの防具を見るともっと後の時代の風情なんですよね。
いずれにせよ、なんだか重そう…
でも銃口には銃剣…
何か斧みたいのもくっついていますが、がちゃがちゃしてあんな重そうな装備でも、白兵戦も辞さないと言うことでしょうか??
そうかんがえると、イスカリオテのメンバーは小火器とか刀剣で、軽装ですよね〜。